着色・玉張りともに上々 ハウスサクランボ初出荷迎える
JAとJAサクランボ部会は4月4日、ハウスで加温したサクランボの出荷をスタートさせ
ました。
当日は、JAの出荷担当者による着色や玉張りなどの品質検査が行われた後、「佐藤錦」27キロを主に贈答用として、東京・名古屋・大阪の市場に出荷しました。
生産者は1月上旬にビニールを被覆し、加温機や二重カーテン、換気扇を利用して昼夜の温度管理を行い、開花後はミツバチによる受粉や人工授粉などの作業をして、約90日で収穫を迎えました。今年は暖冬傾向でしたが、3月から気温が低い日が続いたため、出荷の遅れが予想されたものの、生育は順調に推移。糖度が高く結実良好なサクランボに仕上がりました。
徳武英明部会長は「中野市の果樹品目はハウスサクランボから始まる。今年も生産者の徹底された温度管理により、着色・玉張り・食味ともに例年以上に高品質な仕上がりとなった。多くの方々に、中野市産のサクランボを味わっていただきたい」と話しました。
初出荷を迎えた「佐藤錦」
現在、管内のサクランボ農家は39戸で、そのうち9戸の農家が加温ハウス栽培に取り組んでいます。
今後、ハウスサクランボは6月上旬まで、露ものは6月上旬から7月上旬までの出荷を予定しています。