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肥料高騰対策のお知らせと鳥獣被害予防のお願い

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今年の気象は、大雪による雪害や梅雨期間の少雨、梅雨明け後の高温など日照量の変化により、農産物の生産面での課題が数多く発生しました。また、現在の国際情勢による各種資材価格上昇がコスト高に影響したり、害鳥獣の越冬量増加による被害の拡大が問題となっています。今回は、これから取り組みできる事項についてお知らせします。

Topic 1 肥料価格高騰緊急対策事業について

肥料価格は各種情勢により、近年になく価格が高騰し続けています。JA では、早期仕入れや値上げ抑制の延長等を実施していますが、肥料全般の価格が値上げとなっています。

 

肥料価格の高騰による農業経営への影響緩和のため、化学肥料の低減に向けた取り組みなど、農業者の皆様の肥料費を支援する事業が開始されますのでご紹介します。

肥料価格高騰緊急対策事業(国・長野県)

【支援対象となる肥料】

令和4年6月~令和5年5月に購入した肥料(今年の秋肥と来年の春肥に使用する肥料)が対象です。

【支援内容】

化学肥料低減に向けた取り組み(※1)を行った上で前年度から増加した肥料費について、その7割を国が、1~3割を長野県が支援金として交付します。なお、県の支援割合は化学肥料の削減割合に応じて変わります。

【申請に必要なもの】

  1.  本年秋肥、来年春肥の購入金額がわかる注文書(JAで注文した場合はJAで用意します)
  2. 2 領収書または請求書(JA お買い上げ明細等)
  3. 化学肥料低減に向けた取り組み(※1)を2つ以上実施する「化学肥料低減計画書」(後日説明会で配布します)

【申請方法】

申請は原則として農業者グループで申請します。長野県では秋肥と春肥を分けずにまとめて受付します。令和5年1月より農業者グループから申請の受付を開始します。JAでは後日、事業説明会を開催する予定です。申請希望者は必ずご出席ください。 ※1

【化学肥料低減に向けた取り組みメニュー】

  1. 土壌分析に基づく施肥設計
  2. 生育診断による施肥設計
  3. 地域の低投入型施肥設計の導入
  4. 堆肥利用
  5. 汚泥肥料の利用(下水汚泥等)
  6. 食品残渣など国内資源の利用
  7. 有機質肥料の利用
  8. 緑肥作物の利用
  9. 環境にやさしい農産物認証
  10. 有機農業 

上記以外にも取り組みメニューがありますのでご相談ください。

また、取り組みメニューを2つ以上実施することが、申請の必須条件となっています。

【今後の予定】

土壌分析は現在、JA 営農センターで受付中です。土壌分析に基いた施肥設計で、化学肥料低減に向けて取り組みを進めてください。肥料価格高騰対策事業説明会は、11月下旬から12月上旬に開催を予定しています。

 

日程が決まりましたら、改めて組合員訪問でお知らせしますので、ご出席ください。

ご不明な点は営農支援課(本所内) TEL:0269-22-4221まで

Topic 2 鳥獣被害予防対策について

今年は春先からシカ、クマ、カラス等の被害報告が相次いでいます。ここ数年、越冬している個体数が増加している傾向があります。越冬するための食物として収穫物の残渣(果実・落穂等)を園地内に残さないように適切な処理を心がけてください。

 

近年、市内において、カラスによる農作物被害が多数報告されています。カラスによる被害を増やさないためにも、カラスに余計な餌を与えないようにすることが、今後の被害防止につながります。また、カラスの個体数を増やさないためには、カラスの餌を少しでも減らすことが重要となります。特に、冬季に放置された廃果などは、カラスが越冬するための貴重な栄養源となります。そのため、以下のご協力をお願いいたします。

  • 収穫しない農作物はカラスを誘引する原因になるため、残っている廃果は確実に摘み取って廃棄してください。
  • 農作物の廃棄は土中深く埋めるなどカラスの餌にならない措置をしてください。
    (写真1) 
  • 落穂や二番穂を食べられないよう、稲刈りの終わった田は、秋起こしをしてください。
  • 家庭で出される生ごみは、土中に埋めるかコンポスト等で適切に処理してください。 

 

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カラスやクマ、シカ、ハクビシンの被害は年々増加しています。今一度、害鳥獣が住みにくい環境づくりや、人間との距離感を保つため、この秋から害鳥獣のエサとなるものを排除し、個体数の減少に繋げましょう。

 

中野市全域の皆さんで、害鳥獣対策として廃果などの処置の徹底をお願いします。

ご不明な点やご相談がありましたら、お気軽に園芸課 技術担当までお問い合わせ下さい。

営農センター内 園芸課技術 TEL:0269-23-3933