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凍霜害防止に向けて 対策講習会開く

オイルヒーターの使用方法を学ぶ参加者
オイルヒーターの使用方法を学ぶ参加者

 JAは4月10日、果樹等の凍霜被害防止を目的に、凍霜害対策講習会を開催しました。

 昨年、JA管内で発生した凍霜害は、りんごやもも・アスパラガス・シャクヤクなど多くの品目に甚大な被害を及ぼし、被害面積は141ヘクタール、被害金額は1億3700万円。今年も凍霜害が心配されるため、JAでは現在、補助事業を活用しながら対策資材の導入を進めています。講習会では、各品目の生産経過や気象概況を確認した後、対策資材の一つである「オイルヒーター」の使用方法を、担当技術員が実演を兼ねて説明。参加者は、点火の注意点や設置箇所について積極的に質問していました。

 オイルヒーターは、灯油を燃料とした筒形のストーブ。10a当たり10台の設置が最適で、灯油15ℓで約10時間の燃焼が可能です。園地の稼働試験では、約2℃の気温上昇が確認できたとのことで、凍霜害対策には一番効果を発揮することが期待されます。JAでは本年、プラム・ナシ・りんご等の品目で、合計363台のオイルヒーターを設置しました。

 参加したりんご・もも部会の塩野谷忠彦部会長は「開花が迫り、これからが本番。生産者の皆様には早めの対策を講じていただき、結実の確保と安定した生産・出荷をお願いしたい」と話しました。