ハウス栽培「ナガノパープル」初出荷 糖度、着色ともに好スタート

JAとJAぶどう部会は5月7日、ハウス栽培ぶどう「ナガノパープル」を県内や東京・大阪の市場へ向け初出荷しました。
今年は、1月から2月にかけての降雪により日照時間が短く糖度が上りにくい状況で、例年より1週間ほど遅い出荷となりました。
この日は、ナガノパープル57キロがJAぶどう集出荷センターに持ち込まれ、検査員らが外観や糖度、着色などの品質を厳密に検査。懸念されていた糖度不足も生産者の徹底した栽培管理により、高糖度で着色の整った良質なぶどうが出荷され好スタートを切ることができました。
同部会の下田貴之部会長は「天候に恵まれず心配なところもあったが、今年も品質の良いぶどうを出荷することができたので、今後も期待してほしい。日本中の多くの方に中野市産のぶどうを味わってもらい認知度をさらに上げていきたい」と話しました。
JAでは今後、「シャインマスカット」や「クイーンルージュ®」などの主力品種を来年1月までの約9カ月間、ハウス・露地、貯蔵とリレー出荷する予定。ハウス栽培の出荷は7月下旬にピークを迎え、9月上旬まで続く見込みです。また、露地栽培の出荷は9月下旬から10月中旬がピークとなる予定。
現在、同部会の部会員数は570名。栽培全面積は355ヘクタールにのぼり、内90ヘクタールをハウス栽培が占め、令和7年度の年間取扱目標は、出荷量87万ケース(5キロ換算)、販売金額81億円の目標達成を掲げ、信頼される産地の構築に取り組む計画です。
初出荷を迎えたナガノパープル